44年の空き家耐震補強リノベーション「要になる専門家が必要」調布

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〜 組合員の声 〜

思いがけず築44年の戸建てを相続することになりました。見たところ、外側は傷みが少なく、家の中は経年劣化はあるもののリフォームすれば使えそうな印象でした。

しかし、手すり1本付け足せば済むわけではないし、お金もかかることだし、専門知識も必要だろうし…。考えあぐねていたとき生協のチラシに「住まいの相談会」が載っていました。

総合プロデュースをしてくれる設計者を選んだ理由は、私が介護保険のケアマネジャー職をしており、制度がからんだり、多職種が関わるときは、要になる専門家が必要だと思っていたからです。

実際、設計者の黒澤さんとこちらの意向をすり合わせ、多岐にわたる課題がクリアーされていく中で私の選択は正解だったと思いました。

信頼できる守屋工務店さんを生協より紹介してもらい、素人の思いつきにもダメなところはダメ、実現できることはこれと丁寧に対応してくださいました。

床下の白アリ被害が広範囲だったことは想定外で、それなりにリフォーム代は高額になりました。でも、この先何十年、細かいメンテナンスを続けてゆけば安心して住めそうです。

住宅は生きものだということを黒澤さん、守屋さんから学びました。住まいのホームドクターとして、これからも関わりをもっていたいと思います。

シロアリ被害の様子
(左)守屋工務店 守屋さん
(右)アトリエスムタ設計室 黒澤さん
備考
相談内容空き家になっている築44年の住宅をリフォームしたい。古い家なので耐震性も含め、建物がリフォームできるのかも知りたい。
築年数44年
所在地東京都調布市
設計東都生協 住まいる会 アトリエムスタ設計室
工事東都生協 住まいる会 守屋工務店 

〜 完成を迎えて 〜

アトリエムスタ設計室黒澤さん

建て主さんと打合せを重ねてきた日々。今後の暮らし方や物を大切にする思いに寄り添えた事は信頼が生まれ満足の高い家づくりに繋がりました。工務店と同じ方向性を持ち情報共有、課題を乗り越えられたのも関わる職方さんのおかげです。三者の関係が築けるといいものが生まれます。
耐震補強による安全性の向上、建具再利用も住まいに馴染み温かみが深まりました。夏空に咲く庭、風に揺れる草花。こだわりのキッチンで季節感あふれる料理をする暮らし。この家と家族に豊かな日常をもたらしてくれることでしょう。

守屋工務店守屋さん

今回のリフォーム工事は、暮らしの改善とともに、耐震性の向上、省エネ性の向上が目的でした。内装解体し、構造体が露わになった際、優先順位を再度検討した上で予算を考慮しながら、工事内容の見直しを重ねました。予算配分の検討の中で、やはり構造的な安全性を最優先する方向で、計画変更を行いました。
工事を進めながら計画変更する中で、一番大事なことは、施主、設計者、施工者が、共通の認識を持ちながら、常に内容の食い違いを無くすということです。その為にも、設計者を中心として、その都度現場を見ながら、変更点を常に確認しあって進められたことは、とても良かったと感じています。

<東都生協 住まいの事業担当より>
「着工、解体してシロアリ被害が予想以上にあることがわかり(写真参照)、補強のため追加で費用が必要になりました。事前にその可能性について聞いていましたので納得しました。ただし、今回の経験がなければネット上のリフォーム工事費を見てこれくらいでできると信じてしまいます。やはり事前の相談、診断は大切だと思いました」と引き渡しの際にうかがいました。既存建物の条件は百家百様です。リフォームを考えたら見積をとる前に「住まいの何でも相談会」をご利用ください。

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